世界の識者の日本の印象と想い

アインシュタインは、1922年11月17日に来日し、神戸市に於いて次の一文を残している。

「近代日本の発展ほど、世界を驚かせたものはない。この驚異的な発展には、他の国と異なる何ものかがなくてはならない。果たせるかなこの国の、3000年の歴史がそれであった。
この長い歴史を通して、一系の天皇をいただいているということが、今日の日本をあらしめたのである。私はこのような尊い国が、世界に一ヶ所位なくてはならないと考えていた。何故なら世界の未来は進むだけ進み、その間幾度か戦いは繰り返されて、最後には戦いに疲れる時がくる。
その時、人類はまことの平和を求めて、世界的な盟主を挙げねばならない。この盟主なるものは、武力や金力ではなく、凡ゆる国の歴史を抜き超えた、最も古くまた尊い家柄でなくてはならぬ。
世界の文化はアジアに始まって、アジアに帰る。それはアジアの高峰、日本に立ち戻らねばならない。
我々は神に感謝する。
東洋に日本という尊い国を、作っておいてくれたことを」
 
原爆開発の推進者であったアインシュタインは、後に原爆の悲惨さに心を痛め、核兵器と戦争の廃絶を訴え、世界の科学者の平和運動に大きな影響を与えた。


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